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信州自遊塾の趣意書

これからの人間の生き方を考えよう

信州に住む私たちは美しい山々に囲まれ、おいしい空気や水を当たり前のように享受しています。しかし、大都会や地球のほかの地域に目を向ければ、自然とは程遠い生活環境や、苛烈な自然環境の中で生きている人々がいます。

2011年3月11日に起こった東日本大震災は自然の恐るべき力を目の当たりに見せ付けると同時に、現代社会の脆弱さをも浮き彫りにしました。原発破損による放射能問題は、人間の“先端科学技術”過信に対する警鐘であり、首都圏の電力供給力減少による社会機能の低下は、現代人がどれほど電力に頼った生活をしているかを白日の下にさらしました。

多くの人々は科学技術の発達に支えられて発展する文明社会に対し、何の疑問も感じることなく、便利になることはよいことだと信じて疑いませんでした。しかし、今、私たちは立ち止まって文明というものを見直す時にきているのかもしれません。日本はGDP(Gross Domestic Product国内総生産)は高いかもしれませんが、本当に幸せな国なのでしょうか?

人間の幸せとは何なのでしょう。ブータンの人々は、GDPは低いかもしれないが、GNH(Gross National Happiness 国民総幸福度)は高いと胸を張ります。幸せとは自然とふれあい、自由な時間を持つことだといいます。

信州に住む私たちは、自然と触れ合う機会をたくさん持っています。しかし、この恵まれた自然に学び、自然と人間の関わりをどれだけ豊かにしてきたでしょうか。

自然を愛し、自然に生かされていることを自覚し、自然とともに生きる人間はどのような教育によって生まれるのでしょう。安心して食べることができる食物はどのような農業から生産されるのでしょう。治水に役立ち、CO2の削減に貢献し、古くて新しいエネルギーや建材を生む林業はどのようにしたら成り立つのでしょう。自然と共生する産業・経済とはどういうものなのでしょう。安心して暮らせる医療・福祉はどうすれば構築できるのでしょう。人の心身が豊かになる文化・芸術・スポーツはどうすれば発展し、どうすればそれを享受できるのでしょう。私たちが考えなければならないことはたくさんあります。

信州を愛する人々の中には、それぞれの分野ですばらしい活動を行い、ものを考え、作り出している人々がたくさんいます。「信州自遊塾」はこうした人々のネットワークをつくり、新しい時代の人間の幸せを、真面目に楽しく、考え、学ぶ場です。

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